FlashでGPUレンダリングを可能にするStage3Dを用いた、2D用のフレームワークStarling Frameworkの設定を行い、付属サンプルのデモを動かしてみようと思います。ここでは、AIR SDKはバージョン14.0に上げています。アップデートの仕方は、下記を参考にしてください。
Flash Builder4.7 AIR SDKをアップデートする方法
Starling Frameworkのダウンロード
まず、Starling Frameworkのライブラリをダウンロードします。
http://gamua.com/starling/
ZIPファイルをダウンロードして解凍したら、とりあえずCドライブの直下に置きます。※慣れてきたら都合の良いところに配置してください。
FlashBuilderを起動して、デモのあるプロジェクトファイル、ここでは「demo_mobile」を読み込みます。
プロジェクトを読み込んでみると、エラーを起こしていて、修正作業が必要なことが分かります。
ここでの修正点は、3点です。
・Demo_Mobile-app.xmlファイルのAIR SDKのバージョンのズレを修正する
・Starling.swcへのパスのズレを修正する
・source pathのパス変数を設定する
まず、Demo_Mobile-app.xmlを開きます。まるで囲った部分を直す必要があります。4.0になっている部分を使用するAIRSDKのバージョンである14.0に修正します。4.0というのは、このサンプルを作られた方が、そのときAIRSDK4.0をターゲットにしていたということです。実行環境のAIRSDKのバージョンを指定する必要があるためここでは14.0になります。そのため人によって13であったり14・・と変わってきます。
次に、Starling.swcのパスを修正します。プロパティを表示して、ActionScriptビルドパスの「ライブライパス」を見てみると、Starling.swcを読み込んでいることが分かりますが、自身のPCでは存在しないパスを参照しているためこれでは動作しません。Starling.swcファイルの参照を編集します。
starling.swcは、ダウンロードしたファイル内、starling/bin/の中に入っています。これを指定します。
最後に、パス変数を設定します。プロパティ内の「リンクされたリソース」に[source_path]という記述ありますが、ロケーション内のSTARLING_FRAMEWORKのパスが設定されていないことから、エラーを起こしています。そのため、STARLING_FRAMEWORKのパス変数を追加します。
「パス変数」の画面から、新規で設定を行います。
そうすると、エラーが消えたことが確認できます。
これで修正ができましたので、動かしてみましょう。ここではAndroidをターゲットにしています。
このようにして、サンプルを動かすことができました。Androidの端末をPCにつなげ認識させることができる場合は、端末上で動作させることも可能です。iPhoneのようなiOSの場合はAppleに対して有料のデベロッパー登録が必要なので、端末で動かすにはちょっと敷居が高いかもしれません。
(参考)
FlashBuilderでStarling FrameworkのWeb用デモを試す
https://bizvalley.co.jp/blog/6841.html