PremiereのDynamics系エフェクトを使いこなす(3)
本年も宜しくお願い申し上げます。
さて、今回はDynamics系エフェクトの中のExpanderについてご説明します。
Expanderは直訳すれば伸張など伸ばすと言う意味です。
筋トレなどでエキスパンダーを使ったことある人もいるでしょう。
バネを伸ばしてトレーニングするあれです。
では音のエフェクトとしてはどのような効果があるのでしょうか。
パラメーターは2つしかありません。
CompressorでもおなじみのThresholdとRatioを今回は試しで適当に設定します。
ここでRatioに注目すると、Compressorとは反対にThreshold以下がターゲットになってます。
Threshold以下がRatio4(4:1)に圧縮されました。
※実際Premiere上に表示される波形は変化しません。便宜上、一度書き出した波形をご覧頂いています
相対的見てThreshold以上が伸びたという表現も出来るのでExpanderという名称だと思われます。
Compressorとは正反対で、あえて強弱を付けたいときに利用します。
さて、どの様な場面で使うのでしょう。
普通に考えると、小さい音がより小さく聞き取りにくくなるので不都合な感じがします。
しかしながら仮に、この波形のThreshold以下が雑音だったらどうでしょう。
(実際こんなに大きな雑音というのもありえない話ですがあくまで仮です)
雑音なら低減された方が好都合ですね。
本来はこのような雑音低減(ノイズゲート)はDynamicsエフェクトにもあるAutoGateを使うのが
ベストかもしれませんが、パラメーターが少なく手軽なExpanderを主に使っています。
Compressorの弊害で小さいノイズが目立ってしまった時、それを低減させる為に使うことが多いです。
では今回は以上です。