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2016-02-01
再発見!大人も子供も楽しめる宮沢賢治の不思議な世界
宮沢賢治を知らない人は少ないと思いますが、念のため彼の略歴から。
宮沢賢治は明治29年(1896年)に岩手県で生まれました。誕生の2か月前には明治三陸地震が起き、県内には津波の爪痕が多く残っていたそうです。
27歳で「春と修羅」、28歳で「注文の多い料理店」を自費出版しますが、37歳でこの世を去るまで作品は評価されることはなかったそうです。没後に作品群が広く知れ渡り国民的作家となり、現在でも作品は広く愛されています。
有名なところで「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」「雨ニモマケズ」は皆さんも知っていますよね。読んだことはなくとも題名ぐらいは聞いたことあると思います。
ただ、これ以外にも宮沢賢治は多くの良質な作品を残しています。その世界観はとても不思議で、特異で旺盛な自然との交感力が印象的です。これは作品に極めて個性的な魅力を与えたと思います。宮沢賢治作品の持つ圧倒的魅力はこの天性を抜きには説明できないと思います。
どれから読んでいいのかわからない人にお薦めなのが、
心に残るロングセラー「宮沢賢治 名作集」世界文化社刊です。
小学生から大人まで楽しめます。自分も読みましたけど、知らない作品ばかりでとても新鮮な体験ができました。「賢治ワールド」にどっぷり浸かれる一冊となってます。表紙と挿絵の木版画も宮沢賢治の世界を見事に表現していて一見の価値ありです!