映像制作スタッフの高橋です。
今回は、
「総合カメラツール」の「軌道カメラツール」ー「XY軸カメラツール」ー「Z軸カメラツール」の
切り替えについて覚書したいと思います。
ここ最近まで、「総合カメラツール」の切り替えは、
ここで切り替えするか
ショートカットであるキーボードの「C」を順番に叩いて切り替えていました。
ところが、
最近、遅ればせながら、
マウスの左を押しながらドラッグすると「軌道カメラツール」、
中央ホィールを押しながらドラッグすると「XY軸カメラツール」、
マウスの右を押しながらドラッグすると「Z軸カメラツール」で
作業できることを知りました。
このショートカットを使うことによって、
作業でストレスを感じることなく、だいぶ効率がアップした気がしました。
それでは失礼します。
現在進行中の案件で、Math.exp というエクスプレッションを使用したアニメーションを作成しましたので少しご紹介したいと思います。
Math.exp(任意の数値); と記述した場合、約2.72を任意の数値乗した値が戻ってきます。
約2.72がどこから出てきたかは数学的な話になってしまうので深く考えずに先に行きます。
Math.exp(1); と記述すると 約2.72の一乗で約2.72。
Math.exp(2); と記述すると 約2.72の二乗で約7.39。
Math.exp(3); と記述すると 約2.72の三乗で約20.1。
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では、任意の数値を毎度おなじみの time に置き換えましょう。
Math.exp(time);
どんな数値が生成されているか見てみます。
数値が加速して増えているように見えます。
グラフも見てみましょう。
縮尺の関係で4秒位まで0に見えますが、じわじわと増えています。
この性質を利用して、加速減速を表現させることが出来ます。
試に適当な平面を作り回転にこのエクスプレッションを記述します。
※ここでは説明の便宜上スライダー制御に記述して、ピックウィップで参照しています
徐々に回転速度が増していき、後半は逆回転して見えるほどのスピードで回転しています。
今度は徐々に遅くしてみます。
適当な数値/Math.exp(time) と記述すれば、時間とともに分母Math.exp(time)が増えていきますので戻ってくる値は徐々に0に近づいていきます。
今回は適当な数値を360としてみました。
360/Math.exp(time);
徐々に減速しました。
以前ご紹介した Math.sin 等と組み合わせれば落下してきたオブジェクトがバウンドして徐々に停止する表現などが簡単に出来ます。
こんにちは。
映像制作スタッフの高橋です。
海外サイトが配布するAfter Effectsのサンプル・プロジェクトやプリセットを開くと
After Effectsの言語を日本語で使用している場合、
エフェクト名やエクスプレッションの記述が英語表記で制作されているため、
エラーになったり、プロジェクトが開かなかったりします。
そのような時は、
After Effectsの言語を日本語から英語に変えて起動すると改善されました。
After Effectsの言語を日本語から英語に変えるには、
まずメモ帳(テキスト)で「ae_force_english.txt」という
ファイル名のテキストデータを作成します。
次に、そのファイルをマイドキュメントに入れたのち、
After Effectsを起動すると言語が日本語から英語に変わっています。
日本語に戻す場合は、
マイドキュメントから「ae_force_english.txt」を削除または移動すれば良いようです。
ちなみに、
englishの部分をほかの言語に変えてみたら、
いろいろな言語で起動ができるのかなと思い、試してみましたが、変わらないようです。
では、失礼します。
映像制作スタッフの高橋です。
今日は、「Trapcode Mir」を使って、山を作ってみました。
私が携わる案件での使い道は、あまりあるとは思えませんが、
「Trapcode Mir」の代名詞的な表現手法になっているので、
ちょっと試してみることにしました。
まず、山にするレイヤー(平面に「Trapcode Mir」を適用)、
山のテクスチャー(標準エフェクトのフラクタルノイズを適用して作成)、
空にするレイヤー(平面に標準エフェクトのカラーカーブを適用して作成)、
ライト、カメラを用意しました。
そして、下記が「Trapcode Mir」の初期設定から手を加えた内容です。
Geometoryグループ
Vertices(山頂、頂点)の数を増やし、Sizeで面積を大きくしました。
Fractalグループ
Amplitude(振幅)で山の高さを調整しました。
さらにこのグループのほかの設定で山並みを微調整しました。
Shaderグループ
Shaderを「Flat」にしました。
Material、Textureグループ
山の色の変更、山の質感を指定しました。
Visibilityグループでは、
霧がかった表現を設定できました。
簡単に作成できるかと思いましたが、
理想的な質感や山並みが表現できず、微調整の繰り返しが必要でした。
まだまだ試行錯誤しなくてならないようです。
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以前の記事「AfterEffects エクスプレッション linear(リニア)を使ってシームレスなアニメーションチェンジ(2)」でちらっと出てきたスライダー制御を活用してアニメーションをコントロールしてみたいと思います。
まずは、毎度おなじみMath.sin Math.cosで適当に円運動を作ります。
※Math.sin Math.cosについてはこちらの記事をご覧ください
オブジェクトの位置プロパティに下記の様なエクスプレッションを記述しました。
Distance=250;
Speed=1;
x=Math.cos(Math.PI*time*Speed)*Distance;
y=Math.sin(Math.PI*time*Speed)*Distance;
[x,y]+value;
ここからスライダー制御を使って任意のタイミングで半径を変えられるようにしていきます。
Distance=250; が半径を意味していますので、この250をスライダー制御に置き換えます。
エフェクト→エクスプレッション制御→スライダー制御を選択します。
スライダーの値を250に変更します。
Distance=250;の"250"を削除して、位置プロパティのピックウィップを引っ張りスライダーまで伸ばします。
自動的に effect("スライダー制御")("スライダー") と入力されます。
これで「Distanceの値はスライダーを参照してください」と言う命令文になりました。
この状態で再生を行うと、スライダーの値は250ですので、直接250と指定していたときと全く同じアニメーションです。
ここからスライダーの値を変化させていきます。
キーフレームを打ち、スタートから3秒間250、その後2秒かけて0、さらにその後2秒かけて250へ変化させてみました。
この様なアニメーションになりました。
これだけ見てもパッとしませんが、例えばTrapcodeParticularに応用するとこのようなアニメーションが作成できます。
今回は以上です。