歩いてしか行けない秘湯『三斗小屋温泉』をご存じでしょうか?それは那須の茶臼岳の麓にあります。
三斗小屋温泉は宿が二軒あります。「大黒屋」と「煙草屋旅館」です。そのうちの煙草屋旅館ではテント泊が可能です。
今回は温泉付きテント泊登山をしに、5歳の息子と一緒に行ってきました。
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アクセスは公共の交通機関を利用しました。新幹線で那須塩原駅へ。駅前からバスで終点のロープウェイ乗り場まで行きます。
ロープウェイで一気に九合目まで行けます。標高は1,690m。ここから歩き出します。
茶臼岳には登らず、牛ヶ首~姥ヶ平下~沼原分岐~温泉というコースです。
子供と歩く場合、コースタイムの倍はかかるので、4時間ぐらいで考えています。
休憩を多めにとって、虫や花を愛でながらゆっくり歩きました。
天気も上々の中、煙草屋旅館に到着です。着いて早々、虫取りに夢中です。子供は無邪気で良いですね。そして疲れ知らずです(笑)。
こちらが旅館の入り口です。ここだけ見ると普通の温泉宿ですね。
目の前を温泉の川が流れています。源泉なので激熱です。(やけど注意です)
こちらがテント場です。4張りまでの予約制です。
私たちは到着が一番遅かったので少しごつごつしたところでした。
テント場利用者は露天風呂が利用できます。建物の中を通って露天風呂に向かいます。
待ちに待った温泉です。他に利用客がいなかったので貸し切りでした。
ちなみに露天風呂は混浴です。(女性専用の時間帯もありますし、女性は館内の内湯が利用できます)
源泉かけ流しの温泉は最高です。温度の違う浴槽を行ったり来たりして長風呂を楽しみました。
お風呂を楽しんだらテント場に戻ります。水場で冷やしたビールが待っています。
そして、山の夜は静かに更けていきました。
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帰りはロープウェイを利用せず、温泉~沼原分岐~峠の茶屋跡~山麓駅前というコースで下山します。
子供と歩くと、のんびり景色を眺める時間が長くとれますね。
コースタイムの半分くらいであっという間に移動するトレイルランニングやファストパッキングも楽しいですが、コースタイムの2倍以上かけて歩くスローハイキングの良さも、今回発見しました。
事故無く、怪我無く、天気良し。三拍子揃った登山でした。息子はこの二日間でとても成長した気がします。
梅雨が明ければ夏山シーズンです。皆様もお気に入りの山を見つけてみてください。
湖畔でのキャンプは格別です。今回は中禅寺湖にてキャンプを楽しんできました。場所は「菖蒲ヶ浜キャンプ場」です。レンタカーを借りれなかったので電車とバスで行きました。
行き方は、東武日光駅からバスに乗ります。バスは二日間のフリーパスを使うとお得です。降りるバス停は35番の「菖蒲遊覧船発着所」です。そこから受付まで歩きます。
受付を済ませたら場所探しです。場内はとても広いので、どこに張るか迷います。いろいろ迷って、結局一番奥にはりました。プライベート感があって最高の場所でした。
男体山は雲に隠れていました。体力に自信がある方は登ってみてはいかがでしょうか。
夕暮れ時も美しいです。徐々に夕飯の準備を始めていきましょう。
夜も更けてきました。中禅寺湖は標高が1,200mあるので、日が沈むと想像以上に冷え込みます。
月も美しいです。星も出ています。それでは、おやすみなさい。
夜が明けました。湖畔の静かな朝です。
下が砂浜なのでマットがなくても大丈夫です。枕を忘れたので息子のぬいぐるみを使いました。
起きて目の前が湖、というロケーションは改めて良いなと思います。
夜飲みすぎたのか、まだ誰も起きてきません。湖畔を散歩して過ごします。
息子もなにか感じることがあったでしょう。
温泉は奥日光湯元温泉の「おおるり山荘」に行きました。バスは終点の一つ手前で降りてください。
硫黄の香りが嬉しい、少し緑がかった乳白色の厳選かけ流しの温泉でした。
寒くなってきて焚火も温泉も気持ちよい季節です。皆様もぜひ日光中禅寺湖エリアに行ってみてはいかがでしょうか。
温泉を目当てに蔵王に行ってきました。
東北道をひた走り、山形蔵王ICで下りて、まずは蔵王温泉大露天風呂へ。
ここは自分露天風呂史上ナンバーワンです!本当に最高でした。浴槽からは外れたところに温泉の川が流れていて、そこに入ることができます。温度もちょうど良い。本当の意味での源泉かけ流しです。
温泉街を軽くひやかしたあとは蔵王坊平国設野営場へ。一人350円です。敷地は広大で、好きなところに張れます。BBQと焚火で贅沢な夜を満喫しました。この季節、夜の冷え込みはけっこうなものです。そこで今回初導入のこちら…
タイベック防護服です!とても暖かいです。雨が降っても平気です。軽くて着心地最高です。
タイベック防護服が暖かいので寝袋不用でした。シュラフカバーだけで寝ました。ちなみにタープもタイベックです。
翌朝は登山です。ロープウェイが一般的みたいですが、僕らはキャンプ場から登り始めました。中丸山・熊野岳を経由するこのコースは激奨です!
頂上ではお釜見ながらのコーヒータイム。迫力のある火口湖でした。
下山後は遠刈田温泉に寄りました。ここも上質の温泉でとても癒されました。高速乗る前に直売所で桃と梨を買って帰路につきました。
蔵王は冬にスキーでしか行ったことがなっかたので、今回とても印象が変わりました。今度は春か夏に行ってみたいものです。
冬に奥鬼怒温泉郷に行くのが好きです。素朴な部屋でコタツに入ってぬくぬくしたり、露天風呂で雪見&星見風呂としけこむのが好きです。そんな贅沢な願望を叶えてくれるのが「日光澤温泉」です。
子連れで雪の中を歩きます。息子が着ているのはモンベルの「クレッパー」です。素材はドライテックの2レイヤーで、軽くてしなやかで子供にはもったいないくらいの高規格です。おかげさまで雪の中も終始楽しく歩けました。神保町のさかいやスポーツで買いました。
歩き疲れたら背負子です。VAUDEのシャトル・ベースを使用しています。
途中、巨大な氷柱(氷瀑?)の横を通ります。冬ならではの景色ですね。
そんなこんなで到着です。女夫渕のバス停から3時間半もかかりました。過去最長です。健脚の大人だけなら2時間くらいで着くと思います。今年は雪がすごく少ないとのことです。それでも都会で暮らす身としては、結構積もってるなぁという感想です。
柴犬がお出迎えしてくれます。一番懐っこいサンボです。7年前に行ったときはまだフレッシュな若犬でしたが、だいぶおじさんになりました。
部屋からの眺めです。この景色、癒されますね。雪が音を吸収するのでとても静かです。
薪ストーブの横での食事も嬉しいです。食事も良い意味で質素で、とても美味しいです。華美な部屋、過剰なサービスに辟易してる人、静かな山小屋でゆっくり過ごしたい人には是非おすすめな温泉宿です。
交通機関が発達した現代でも、歩いてしか行けない一軒の温泉宿があります。栃木県の奥鬼怒温泉郷にある「日光沢温泉」(日光澤とも書きますね)のご紹介です。
アクセスですが、公共の交通機関で行く場合は鬼怒川温泉駅が起点になります。鬼怒川にもたくさんの温泉宿がありますが、さらにバスで山道を1時間40分。終点の女夫渕温泉で下車。ここから山道を歩きます。
雪が積もって美しく幻想的な景色です。冬季に行く方は寒さ対策万全でお願いします。
途中でお昼休憩をとりました。雪上ピクニックです。これも冬ならでは楽しみです。
肉まんとあんまんを蒸かして食べました。寒い季節に蒸し物がお奨めです。身体が温まりますよ。私は鍋の底に100均で買った網をひいて蒸し器にしています。
道は上り下りは少ししかなく、平坦な所が多いので雪道初心者でも大丈夫だと思います。靴は登山靴・スノーブーツ・長靴が良いと思います。
ようやく到着です。木造の趣のある宿です。歴史を感じます。女夫渕から日光沢まで山地図のコースタイムだと2時間ですが、今回は子供がいたので3時間以上かかりました。余裕を持って出発しましょう。
さっそくお風呂に向かいます。男性内湯です。冷えた体に温泉が沁みます。うっすらと硫黄の香りがします。芯から温まります。ため息が何度も出ました。お風呂は24時間いつでも入れます。
※日帰り入浴の方は内湯には入れませんのでご注意ください。
静かな雪山の夜です。雪が音を吸収するみたいです。外は氷点下8度まで下がりました。窓の外でビールを冷やして、こたつでぬくぬく飲むのが最高です。
朝食前に雪見風呂です。頭はキンキンに冷えて身体はポカポカ。すごく気持ち良いです。露天には泉質の違う(透明なお湯)お風呂がもうひとつあるので好みによって楽しめます。私は硫黄泉が好きなのでそちらには入りませんでした。
※露天風呂は混浴ですが、女性限定の時間もあります。
宿泊者は薪ストーブの横で食事をします。ものすごく暖かいので薄着でも大丈夫です。濡れた手ぬぐいもすぐに乾きます。
そして日光沢温泉といえば柴犬!フレンドリーなサンボがとても可愛いです。誰にでも懐きます。他にもチャング、わらびと愛くるしいのが二匹います。
今回、私は二回目の日光沢温泉でしたが、二度とも最高に贅沢な時間が過ごせました。山小屋なので部屋も食事も質素ですが、それが丁度良いのです。贅沢とは過度なものをそぎ落とした先にあるものなのだと思いました。冬しか行ったことないので、新緑か紅葉の時期にもまた訪れてみたいです。