登山やランニングの行動食(エネルギー補給)について考えてみる
まずは最近SNSなどでよく目にするようになってきたトレイルバター(Trail Butter)とビバークレーション(BIVOUAC RATION)についての感想から。
良質な脂質をたっぷり含んだアーモンドなどのナッツ類とココナッツオイルをベースとしたエナジーフードです。低糖質、オールナチュラル、グルテンフリーというのがウリです。三種類の味の中から「クランベリー&ひまわりの種」を買ってみました。一つ1,296円です。760キロカロリーあるので費用対効果はそこまで悪くないと思います。
実際に登山中にクラッカーに付けて食べてみました。気温が低かったので絞り出すのが少し大変です。味は思っていたほど甘すぎず、くどすぎません。気温のせいかオイルっぽさはなくボソボソします。食後の胃もたれは等はなかったです。総じて好印象です。他の味も試してみたいです。
次はこちら。1食あたり400キロカロリー超えのビバークレーションです。 「トマトキック」と「ホッター・ザン・カレー」を頂きました。他にも「ポルチーニクリーム」と「海苔茶漬け」があります。4食パックで1,944円です。
器に出して、熱湯をかけます。すごいところは2分で食べられるところです。これはありがたい。温かいうちに食べられます。
味はどちらも香辛料が効いていて美味しかったです。少し味が濃いのが気になりました。これをおかずにご飯が食べられそうです。
ただ、残念なのは食後の胃もたれがすごかったです。カップラーメンなどのジャンク料理を食べた後と同じ胃もたれです。正直に言うと、もう登山には持っていかないでしょうね。(※保立個人の感想です)
これは先日のウルトラマラソンを走った時に持参したエネルギー源です。各エイドでも補給できますが、それ以外に持参しました。
13時間以上走っていると消費エネルギーはものすごい量になります(単純計算で体重60kgの人が100km走ると6000キロカロリー消費します)。足の筋肉と同時に実は胃腸も酷使しているんです。なので僕は太田胃酸を飲みながら走りました。
半日走りながらいろんなものを口に入れてきましたが、一番パワーがついて(精神的な意味でも)走る活力になったのは「おにぎり」「味噌汁」「梅干し」「果物」そして「水」でした。
軽量でかさばらないジェルやアミプ酸サプリ、大麦若粉末などの粉末、スポーツドリンクは最初のうちは良いですが、途中から生理的に受け付けなくなりました。人間も極限まで追い込まれると、身体に良いものを自然と欲するんだなと実感しました。
スポーツショップに行くとものすごい数のジェルやサプリが売っています。今まさに流行っているんだなという感じです。自分も今まではいろんなメーカーの物を興味本位で試してきました。
でも最近は、自然豊かな山を登って(走って)、ジャンクなものを口にするのは本末転倒な気がしてきました。子供も生まれて食事の大切さを考えることが増えてきた今、登山やランニングの行動食はおにぎりと果物を中心としていきたいと強く思いました。